先日、友人が音楽について話していた時、「最近のヒット曲はヨナ抜きで〜」と話していて、あ〜「ヨナ抜き」って単語、久々に聞いた。
二年くらい前のNHK番組「亀田音楽専門学校」でも言及してたのを思い出しながらそれっぽい曲をピックアップしてたら意外とたくさん見つかりました。
今週はいつもBGMレポートをしているモヤさまがお休みの週なのでこのネタで。
「和」の雰囲気が出る「ヨナ抜き」の曲
「ヨナ抜き」とは「ドレミファソラシド」の4番目の「ファ」と7番目の「シ」を抜いた
「ドレミソラ」の音階。
4と7を抜くから「ヨナ抜き」。
日本だけというわけでもないですが童謡、演歌などでこの音階がよく使われているようです。
理論を語るとボロが出るのでこの辺で。
サブちゃんの「はぁ〜〜るばる〜来たぜ 函館〜〜♪」が「ヨナ抜き」音階
北島三郎の有名曲『函館の女』はそのまんま「ド〜〜レミソ〜ラドレミミミミ〜♪」になっていますってのを番組でやっていました。ちなみに楽譜にはあまり興味ないのでここから先の文章、音符には一切触れません。
結構たくさんある「ヨナ抜き」のヒット曲
有名なのはきゃりーぱみゅぱみゅのこの曲
「にんじゃりばんばん」
きゃりーぱみゅぱみゅ - にんじゃりばんばん,Kyary Pamyu Pamyu - Ninja Re Bang ...
海外ウケはテッパンの「テクノサウンド+ヨナ抜き」
前衛的なサウンドながらテーマは「忍者」でまさに「和」を前面に出したメロディーが乗っています。
やはりビジュアル以外にもメロディーで和の雰囲気をを表現していたのですね。
サカナクションの楽曲にもこの音階が数多く見受けられます。
ヨナ抜きといっても4番目と7番目の音は全く使ってないわけじゃなさそうですが。。。
「アルクアラウンド」サカナクション
サカナクション - アルクアラウンド(MUSIC VIDEO) - YouTube
このPVはものすごい凝っていて最初見た時は釘づけになりました。
最初と最後が繋がっているとか、考えた人すごい。
曲もやはり初めて聞いた時にどこか懐かしい感じがしたのはこのメロディーのせいでしょうか。
「アルクアラウンド」のイントロを聞いているとどうしてもYMOの「ライディーン」を思い出します。
どこで生まれた音階なのかはわかりませんが「昔の日本ぽい」懐かしさ、切なさを醸し出す音階なので無意識に親しみが湧くのかもしれません。
Perfumeは「ヨナ抜き」の宝庫
有名どころでは「レーザービーム」
この曲のサビもそうか。(だいたいの感じで)
この曲もそうかな?きゃりーぱみゅぱみゅも中田ヤスタカサウンドだし、ここまでくるともう中田ヤスタカワールドには切っても切れないものですね。
ロックバンドも「ヨナ抜き」
KEYTALKの「モンスターダンス」もノリノリなのにサビがばっちりヨナ抜きになってます。(iPadのピアノアプリで弾いてみたから多分あってる。。。)
KEYTALK「モンスターダンス」
KEYTALK/「MONSTER DANCE」MUSIC VIDEO - YouTube
1:03〜のサビの振り付けが楽しそう。
「ソイヤ!ソイヤ!〜」って言っちゃってるし。
「春」や「桜」の曲も結構な「ヨナ抜き」
ジャンルに限らず日本を感じさせる季節のキーワードは「春」「桜」
そんなキーワードを含んだ楽曲は結構な量の「ヨナ抜き」の曲があります。
いきものがかり『SAKURA』
松任谷由実『春よ、来い』
これは、まさにっ!って感じですね。
ボーカロイドの有名曲「千本桜」もABメロがそうですね。
転調後は「ニロ抜き」も混じってますが、
アニソン、ボカロのこの辺は守備範囲外なのでさらっと次へ。
なつかしい ケツメイシ『さくら』も
2005年リリースのヒット曲。
そういえば当時スマッシュヒットを連発したケツメイシもヨナ抜きの曲が結構あります。
ケツメイシ『夏の思い出』もそうですね。
他にもたくさんありますが、ウィキペディアには残りこんな曲が載っていました。
「上を向いて歩こう」(坂本九)
「夏祭り」(JITTERIN'JINN)
「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)
「昴」(谷村新司)
「つけまつける」(きゃりーぱみゅぱみゅ)
「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)
「笑顔」(いきものがかり)
やはり売れる曲を作る人は意識しているのか無意識かはわかりませんが、
この辺のセオリーが一通り身についているのは間違いないようです。まあ、プロなのだからあたりまえか…。
ヨナ抜き、ヨナ抜き って書きすぎたのでそろそろこの辺で。
本日は以上です。
普段はモヤさまのBGMをレポートしています↓